心地よさを大切に
Comfortable
家を建てると決めたら、「北欧風がいい」とか「シンプルモダンにしよう」とか、イメージするだけでワクワクしますね。でも、その前に知って欲しいことがあります。暮らしは、足の裏で感じる床の温かさ、肌で感じる空気の湿度、鼻で感じる木の香りなど、「五感」で感じる心地よさが大切です。新しい家で、北欧風のインテリアに囲まれて、美味しいコーヒーを飲みたい。そんな夢が叶う一方で、冬はぽかぽか、夏は涼しい、快適な室内環境も大切です。せっかくの新居が、冬は床が冷たくて寒い、夏は暑くてジメジメでツライなんて悲しいですよね。
断熱の重要性
断熱という言葉を聞いたことはありますか?快適な室温を保ち、冷暖房効率を高めるために、建物全体を断熱材で包む技術です。例えば、アイスクリームを保冷バッグに入れるように、家を断熱材で包んで室温を一定に保つことで、冬は暖かく、夏は涼しい室内を実現できます。
しかし、断熱方法は会社によって様々です。壁の中にどんな断熱材を入れるのか、外側も覆うのか、素材の厚みもバラバラ。それぞれにメリットとデメリットがあります。壁は、外から順に、外壁材、防水シート、断熱材、そして内壁材といった複数の層で構成されています。まるでミルフィーユのように、それぞれの層が組み合わさって、家全体を包み込むのです。
その組み合わせ方次第では、結露が発生しやすく、カビやダニの原因になることも。断熱材の種類だけでなく、壁全体の構造が快適な住まいを実現する鍵なのです。断熱は、単に「断熱材を入れる」という話ではありません。外壁から内壁までの構造全体を考え、最適な組み合わせを選ぶことが大切です。
寒い冬も暑い夏も快適に過ごすために、
家全体をしっかり覆う、
環境にも優しい素材選びを
断熱とセットで欠かせないのが、気密性です。これは、建物に隙間がなく、空気が漏れないようにするための性能のこと。冷たい飲み物をコップに入れてフタをしっかり閉めると、長時間冷たいまま楽しめますよね。でも、フタに隙間があると、あっという間にぬるくなってしまいます。家も同じで、壁や窓に隙間があると、せっかく冷房で涼しくした空気が外に逃げてしまい、電気代がもったいないのです。その隙間を測ることを「気密測定」と言います。この測定で得られる「C値」が小さいほど、家が隙間なく密閉されていることを示します。
住宅会社を選ぶ際は、全棟を気密測定しているかを聞いてみてください。断熱と気密に気を配った家は、換気もしっかり行うことが大切です。住宅会社さんの建物を見学する際にも「この家は気持ちいいな」と思えるかどうかを大切にしてください。いろいろな環境を体験するうちに、あなたの基準が見えてくるはずです。